皆様、こんにちは!米良氣農園の副園長の旦那です。
先日、今年も美味しいお米を皆様にお届けするため、稲の塩水選(えんすいせん)を行いました。
塩水選とは?
塩水選とは、種もみ(籾)を塩水につけることで、健全で発芽能力の高い種子を選び出す昔ながらの知恵です。
比重の原理を利用し、充実した重い種子は沈み、未熟な軽い種子や病害虫に侵された種子は浮いてきます。
塩水選の様子
今年も、丁寧に収穫した種もみを使い、適切な濃度の塩水を作りました。そこに種もみをゆっくりと投入していくと…
案の定、たくさんの軽い籾やわらくずなどが浮いてきました。
これらは、発芽しても生育が悪かったり、病気の原因になったりする可能性があるため、しっかりと取り除きます。
水底に残った、重く健全な種もみは、しっかりと水洗いをして塩分を落とします。
この選ばれた種もみが、今年の豊作を支える 貴重な一粒となるのです。
塩水選の効果
塩水選を行うことで、以下のような効果が期待できます。
- 発芽率の向上: 健全な種子のみを選べるため、均一で高い発芽率が期待できます。
- 初期生育の安定: 丈夫な苗が育ちやすくなり、初期生育が安定します。
- 病害虫の予防: 病害虫に侵された種子を取り除くことで、苗への感染リスクを減らせます。
- 収量・品質の向上: 結果として、収量増加と品質向上につながります。
豊作への願いを込めて
一つ一つの工程を丁寧に行うことが、美味しいお米作りの基本です。塩水選は、その中でも特に重要な作業の一つ。今年も皆様に美味しいお米をお届けできるよう、心を込めて稲を育てていきますので、どうぞお楽しみに!